ドリームホースクラブ設立の想い

子どもの頃、私はテレビの向こうで走る名馬たちに心を奪われました。
勝利の瞬間の歓声、伝説となった血統の系譜、そして何より、一頭の馬に人生をかける人々の姿――。
そのすべてに、胸を熱くし、いつか自分も「馬とともに夢を見る側」に立ちたいと願ってきました。

しかし、現実は甘くありませんでした。
馬主という夢を一人で追い続けることの難しさ、経済的な壁、情報の壁、そして孤独。
どれも私にとって高く、重く、何度もあきらめかけました。

けれど、ある時気づいたのです。
「この夢は、一人で追いかけるものじゃない」と。
同じように名馬に憧れ、馬を愛し、血統の価値を信じる仲間たちと手を取り合えば、きっと夢はもっと身近になる。
そしてその夢は、競馬の勝ち負けを超えて、“命をつなぐこと”にも意味を持つのだと。

そんな想いから生まれたのが、ドリームホース共有クラブです。

このクラブでは、名馬たちの希少な血統を受け継ぐ馬たちを、仲間とともに所有し、応援し、次世代へと命と物語をつないでいきます。
単なる一口馬主ではなく、「ともに見守り、ともに支え、ともに語り合う」ことを大切にしながら、
経済的にも無理なく、感動と成果のどちらも分かち合える“持続可能な仕組み”を目指しています。

かつて憧れた馬の血を、いま、私たちの手で守り、育て、未来へ託す。
それは、子どもの頃に見た夢の延長線上にある、大人たちの本気の挑戦です。